U ターン

豊橋に戻る。
で,親が駅まで送りにきた。駅の前まででいいと言ったのだが,やはり親は親。子が心配なのだろう。さらに気をつかって親が八戸名物の駅弁を差し入れてくれた。
俺もつくづく幸せ者だな…。

豊橋行きは八戸に戻るより面倒だ。
というのも,八戸へはすべて終点で降りればいいから気楽。豊橋から終点の東京駅,東京駅から終点の八戸駅。だから乗り過ごすことはない。逆は途中下車せねばならない。
このちっぽけな差が,俺には大きく感じる。

で,実際豊橋行は八戸行に比べて何も起こらず,つまらないものだった。強いて言えば,隣のおじさんがしょっちゅうトイレに立ち上がる度に俺がどいていたくらい。

豊橋からバスで大学の寮へ。

部屋の前の段ボール箱には1週間分の新聞が山積み。それ以外の変化はなし。段ボール箱をどけて,鍵を開け,扉を開く。
ガゴンッ
扉が開かない…。ってことは今,鍵を閉めたってことになる。つまり俺がいない間,開けっ放しだったってこと。
はぁ…。
中に入ってみる。異状なし。まぁ,貴重なパソコンやら財布やらは俺が持っていっていたから,盗むものもないけど…。
とりあえず,俺の間抜けさ加減には呆れた。