東海地区大会

茶道関連で,東海地区大会なるものに参加するために,名古屋へ行ってきました.

一番印象的だったのが,家元の御点前です.
今まで,何度か家元を講演会やお客様としてお茶席に招く大会に参加したことはありますが,御点前を見るのは初めてでした.

自分は,うちの稽古の先生の御点前を見る時も,オーラや動きが格段に違うため,いつもドキドキします.しかし,家元の御点前は会場の地形上遠くから見ることになったのですが,それでもオーラが伝わってきました.動き一つ一つに意味が込められているようで,それでいてかつ,人が呼吸をするような自然な動きでお茶を点てていたのでした.
自分もいつか,ああなりたいと思ったのでした.

その後は,家元の講演を聞きました.
内容は,日頃の在り方(習慣)でした.身だしなみなどの身の回りの在り方から,立場としての在り方などなど.話を聞いていて分かったことは,ものの見え方,捉え方が普通ではないということ.普通ではないと言うと,アブノーマルという悪い方に捉えがちですが,ここで言う普通ではないは,良い意味の方です.一つの物事を目標として捉えつつ,その道を一直線に捉えずに,幅広い目線で周囲を見回し,確実に目標へと向かう…そのような感じ.

この講演で,日常で如何に自分が,自分主観に偏っていたのかが分かりました.もちろん,自分主観は必要なのですが,他人の目線でも自分を捉える必要があります.


その後は,呈茶席に入りました.ビルの屋上で行われていました.ちょうど晴れて気持ち良い日でしたので,外でお茶を出すには絶好の日でした.

▲良い具合に点てられています
 
▲御園棚を使った御点前でした

▲写真では分かりづらいかもしれませんが,青竹が飾られていました

で,その後,利休と縁のある茶杓(銘: 泪)が展示されているということで,徳川美術館に行ってきました.その日は,大会で宣伝されていたためか,自分たちと同じ目的の人たちで溢れていました.
茶杓を見た感想は,「へぇ〜」程度.いや,私がってだけですよ.つまり,自分の道具を見る技量が足りないだけです.でも,この茶杓を使って,お茶を点てられたら幸せになれそうな感じの茶杓でした.